今後のチャートはどうなる?ドージコインを分かりやすく解説
ニュースなどで取り上げられ、一般の人々にも浸透し始めている仮想通貨。皆さんも購入した経験があるかもしれません。
今や1000種類以上あると言われている仮想通貨ですが、その中でドージコインというアルトコインをご存知でしょうか?→公式サイト
「名前は聞いたことあるけど、よく分からない」
「そもそも将来性はあるの?」
このような疑問を持っている方も多いでしょう。
そこで今回は、ドージコインの特徴から将来性まで分かりやすく解説していきます。また、購入できる取引所についてもご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
では早速、ドージコインの基本情報から見ていきましょう!
ドージコインって何?
ドージコインは、「Doge」という柴犬をモチーフにした仮想通貨で、2013年に元IBMのプログラマー、ビリー・マーカス(Billy Markus)氏が開発したことで、スタートしました。
2013年当時、ネットで流行していた柴犬「かぼすちゃん」というキャラクターとビットコインを掛け合わせようとしたのが、最初のアイデアだったと言われています。
つまり、もともとはビットコインを面白おかしくした通貨として発行されたものです。
そんな遊びのそうなコインは、キャラクター性や著名な投資家が利用したことで話題を集め、今や人気コインのなっています!
またビットコインやライトコインが基になっているので、性質も似たものとなっていますが、いくつか異なる特徴や用途がドージコインにはあります。
続いては、その特徴や用途をメリットとデメリットに分けて、具体的に見ていきましょう。
ドージコインについてさらに理解が深まると思います。
メリットやデメリットは?
では、ドージコインにはどのような有効性があるのでしょうか?
まずは、ドージコインのメリットから紹介します。
メリット
まず、ブロックチェーンの生成時間がビットコインで10分、ライトコインで2分に対してドージコインは1分とマイニング速度が速くなっています。
つまり、ブロックチェーンを速く作成でき、決済も迅速にできるのです。特にビットコインは処理スピードが遅く、決済に向いていません。
そんなビットコインのデメリットを補えているのがドージコインなのです。
そして、発行枚数の上限が、ビットコイン2100万、ライトコイン8400万に対して、ドージコインには上限がありません。そのため、相場変動が比較的小さく、価格が安定しているのが特徴です。
これは、決済の手段として信頼性を保つことにつながります。例えば、今日1個100円で買えたパンが、翌日1個買うのに1000円もかかるなんてことが起きたら大変ですよね?
しかし、ドージコインなら相場変動が小さいので、決済手段として使いやすいのです。
また、ドージコインは他の仮想通貨と比べて価格が低いので、少額の決済で扱いやすく、チップや寄付などにも利用されています。
この少額の決済を「マイクロペイント」と呼びますが、ドージコインを使えばこれまで負担になっていたマイクロペイントでの手数料を安く抑えることが可能になります。
実際、ソチオリンピックに出場するためにジャマイカのボブスレーの選手が資金集めに使ったことでも注目されました。チップを習慣としている国でも、ドージコインの利便性は高いと考えられています。
このようにドージコインは、ビットコインやライトコインとは異なる有効性があります。ただ、メリットばかりでもありません。
次はドージコインのデメリットをご紹介します。
デメリット
ドージコインは、先ほどもご紹介したように価格が他の仮想通貨と比べて低いからこそマイクロペイントに適しています。そのため、逆に言うと高額決済や送金には向いていません。
少額決済に強いというだけの優位性だと物足りないと感じる人も少なくないです。
また、ドージコインはもともとライトコインのシステムや技術が基になっており、そこに柴犬のキャラクター性を取り入れたある種のお遊び的な通貨としてスタートしました。
そのため、技術面での新規性はあまりありません。
現在は、人気コインとして注目を集めていますが、より新しい技術を持ち合わせた通貨が登場すれば、その注目度も下がることが考えらえます。
そして、ドージコインには発行上限がありません。これには、相場変動が比較的小さいメリットがあることを先ほどご紹介しましたが、一方で徐々にインフレが起こり、通貨の価値が徐々に下がっていく可能性があることも意味しています。
暫定的なマイクロペイントの有能性や人気がドージコインの価値を支えているので、価値を支えている土台としてはっきりしたものがあるとは言えないことは、大きな弱点と言えます。
さらにドージコインは、海外発祥ということもあり、日本では取引できる場所が実は現在ありません。例えば、ビットコインの場合は、国内だけでも10社以上取引所があります。
海外にはいくつかの取引所があるのですが、日本語対応をしていなかったり、安全性が疑わしいことなどを考えると、日本国内に取引所がないのはデメリットになるでしょう。
このようにメリット・デメリット両方存在するドージコインですが、実際購入する場合はどの取引所が良いのでしょう?
続いては、その購入できる取引所について見ていきます。
購入できる取引所は?
先ほどもご紹介したように、ドージコインを購入できる取引所は日本国内にはありません。実は最近までは国内で唯一取引できる場所として、Mr.Exchangeという取引所がありました。
→公式ホームページ
しかし、Mr.Exchangeは金融庁から行政処分を受け、仮想通貨交換業者への登録申請を取り下げたました。そのため、ドージコインを国内で購入できる取引所がなくなってしまったのです。
一方海外の取引所では、ドージコインを扱っている所がいくつかあります。大手の海外取引所で言うと、Binance、Bittrex、Poloniex、などが有名です。
特にBinanceは、2017年に上海で設立され、急速に世界でも有数の取引所になりました。取り扱っている銘柄も100種類以上あり、国内の取引所と比べても手数料が安いのでおすすめです。
このような海外の取引所を使う場合は、まず日本の取引所で円をビットコインやイーサリアムに交換し、それを海外の取引所に送ります。そして、その交換した仮想通貨をドージコインに交換するといった流れになります。
そのため、日本と海外の取引所を使うことになり、手順が少し面倒だと感じるかもしれません。ただ、海外の取引所に登録しておくとドージコインだけでなく、世界の仮想通貨を取引できるので便利です。
このようにドージコインに関しては、国内で扱っている取引所はありませんが、これからより注目が集まれば、他の取引所でも取り扱いが開始されることもあり得るので、今後にも注目しましょう。
では、その今後の将来性についてはどうなのでしょうか。
最後にそちらを見ていきましょう。
今後の相場や将来性について
現在それなりに人気があるドージコインですが、価格自体の上昇はあまり期待できません。それは、先述したとおり、マイニング速度が速く発行上限もないので、希少価値があがる可能性がそれほどないためです。
他のコインの高騰などにあまり影響を受けることもなく、安定した値動きを続けることが予想され、活発な値動きは期待できないのです。
では、ドージコインに将来性がないのかというとそうではありません。
なぜなら、現在の仮想通貨はどちらかというと「投資・投機」を目的として扱われていることが多いですが、このドージコインは「送金・決済」に焦点を当てて活用されているからです。
高価な仮想通貨であるビットコイなどは決済手段として使いにくくなる一方、ドージコインは便利な決済用の通貨として普及するかもしれないのです。
海外送金においては、送金時間が短いことや送金手数料が安いことが必須です。そのため、例えば、世界で大きな災害などが起きた時に、マイクロペイントに向いているドージコインが、寄付金として集められる可能性などは十分あります。
確かにドージコインは、ビットコインやイーサリアムなどと比べると知名度もなく、知らない人もまだまだ多いです。
しかし、ドージコインがネット上でのチップや寄付集めにピッタリだという認識が広まれば、ビットコインのように急激な値上がりをしなくても、利用用途がはっきりしている安定した通貨として独自の地位を築くことができるでしょう。
ビットコインのようなメジャーな仮想通貨が値を上げれば上げるほど、逆にドージコインのような安いコインが注目されていくので、長期的に残っていく将来性はあるのではないかと考えられます。
まとめ
今回はドージコインについて見てきましたが、いかがだったでしょうか。
確かにドージコインは、面白半分で始まった仮想通貨ではありましたが、そのキャラクター性や決済利用としての有能性などで独自の特徴を持っているコインであることはお分かり頂けたと思います。
そして、劇的な値動きをすることはまず考えられず、手堅い動きを続けていくことでしょう。値段もビットコインなどと比べれば低いので、とりあえず試しに購入して長い目で動きを見守ってみるのも良いかもしれません。
今後のドージコインにぜひ注目してみてください!